こんにちは、つばさです。
実生最難関のパキプスを攻略しつつあるので、実生方法をまとめます。
かれこれ200粒くらい蒔きました。
- 種の購入
- 下処理
- 種まき
- 管理方法
- カビ発生
- 発芽
- 種まきから1週間後
- 種まきから2週間後
- 発芽後の管理方法
- 鉢上げ(種まき3週間後)
- 鉢上げ後の管理方法
- 種まきから8ヶ月(植え替え)
- 再検証
- 再検証3日後
- さいごに
種の購入
今回はプラントブラザーズさんから20粒購入しました。
発芽率を高めるためには、まず種の鮮度が重要です。信頼のできる販売者から購入しましょう。
おすすめのショップをまとめておきます。
おすすめのショップ
RUU PLANTSさん
メルカリやヤフオクで販売されています。
こちらのショップで購入するとパキプスの播種方法を詳しく教えてもらえるなど、アフターフォローも充実しています。
セールで安くなっていることもあるので要チェックです。
ヤフオクでは1円スタートで出品されることもあるので安く買えるチャンスです。
プラントブラザーズさん
今回利用したショップです。
ウィンゾリーやグラキリスなどのパキポディウムの種もおすすめです。
パキプスの種は果肉が取り除かれた状態で届くので下処理が少し楽です。
seed stockさん
種と言えばseed stockですね。
パキプスの種も入荷されることがありますが、すぐに売り切れてしまうので事前に会員登録を済ませておくことをおすすめします。
パキプスの種は上の2つのショップと比べるとやや高めです。
下処理
果肉の除去
種に果肉が付いている場合は、種を水に漬け込んで果肉をふやかしてキッチンペーパーなどで取り除きます。
簡単にツルンと取れます。
水は水道水で大丈夫です。果肉を取ったら歯ブラシや排水ネットなどで綺麗に磨きます。
今回は果肉が付いていない種だったのでこの工程は省けました。
ジベレリン漬け
発芽促進のためにジベレリン(250〜500ppm)に6時間漬け込みました。
メネデールでも代用可能ですが、ジベレリンの方が発芽率が良かったです。
蓋の除去
種の蓋を取っていきます。ここが一番難しいです。
パキプスの種には必ず蓋があるので蓋を探して外してあげます。
ヤスリで軽く削って蓋を探します。
蓋を見つけたらカッターや千枚通しを使って蓋を外します。
先が尖っているものなら何でも大丈夫です。
中身を傷つけないように蓋に引っ掛けて外すのがコツです。
20粒全て蓋を取りました。
メネデール、ベンレート漬け
最後に殺菌と発芽促進のためにメネデールとベンレートの希釈水に漬け込みます。
30分弱漬け込みました。
蓋を取って胚が剥き出しの状態なのであまり長く漬けない方が良いです。10分〜20分くらいでも良さそうです。
種まき
下処理が終わったので種を蒔きます。
プレステラ105の7割くらい用土を入れて、その上にバーミキュライトを敷きました。
熱湯をかけて殺菌したら準備完了です。
10粒ずつ蒔いていきます。覆土はせず、土の上に置くだけです。蓋を外した部分が上を向くように置きます。
これで種まき完了です。発芽を祈ります。
管理方法
腰水管理で蓋はせず、朝昼晩の1日3回霧吹きをします。このとき蓋を外した部分に水が溜まらないように気をつけます。軽く保湿されれば十分です。
また、ヒートマットで加温して鉢内の温度を30℃前後にします。
今までの経験から夜の暗いときに動くことが多いので、LEDライトは当てずに管理します。
明るい窓際や通常の部屋のライトくらいの明るさで十分です。
乾燥を防ぐために風も当てません。
カビ発生
種まき翌日にカビが発生しました。
カビた種は発芽しないので取り除きます。
カビた種は最初から胚が黒っぽくなっていた種なので発芽能力がなかったと思われます。最初から別管理にした方が良さそうです。
また、1鉢だけ用土を変えてみました。
花森家さんのねこチップBabyを使ってみます。
こちらで購入できます。
発芽
早いと2,3日で発芽します。
種まきから1週間後
用土をねこチップBabyに変えた方の鉢はかなり発芽してくれました。
成長が早い子もいますが、植え替えずにそのまま育成します。
種まきから2週間後
ねこチップに移した種は9粒発芽しました。
ただ、1つだけ双葉が分裂してしまったのでうまく生育するか微妙です。
過去に葉っぱだけの状態でも根っこが生えたこともあるのでそのまま用土に刺しておきます。
バーミキュライトの方は4粒発芽して、合計13/20で発芽率65%になりました。
左上の子は双葉が落ちてしまい茎だけの状態なので上手く育つか微妙です。
発芽後の管理方法
簡易温室で管理しています。
温度は28℃、湿度70%くらいです。
光はかなり弱めで3000〜4000ルクス程です。
乾燥を防ぐために風は当てずに腰水管理しています。
肥料は全く与えていません。
本葉が生え揃ったら鉢上げします。鉢上げの様子も今後ブログに掲載します。
鉢上げ(種まき3週間後)
成長が早い子を鉢上げしました。
合計8株鉢上げしました。
用土はねこチップJrと自家製用土の2種類に分けてみました。
自家製用土は、赤玉土、日向土、ゼオライト、竹炭、富士砂、石灰岩、腐葉土、ココチップを混ぜてます。
今後の成長過程も追記予定です。
鉢上げ後の管理方法
植物部屋で管理してます。
温度は28℃、湿度は60%くらいです。
光は3万ルクス程です。
サーキュレーターで24時間風を当てています。
水やりは1日1回もしくは2日に1回ほどです。
追肥、液肥は全く与えていません。
種まきから8ヶ月(植え替え)
種まきから8ヶ月が経ち、鉢がパンパンになってきたので植え替えをします。
大きめのパワータンクが10個くらいついていました。かなり順調です。
他の株もモリモリでした。
最近発売したプレステラ150深鉢に植え替えました。
大きめの子はすぐにまたパンパンになりそうなのでプレステラ180に植え替えました。
順調に育ってくれることを祈ります。
再検証
用土はねこチップが良さそうなので最初からねこチップを使って再検証します。
プラントブラザーズさんから追加で20粒購入しました。
下処理方法は上に書いたとおりです。
用土はねこチップアントニオJrをプレステラの半分くらい入れます。
その上にねこチップBabyを入れます。
熱湯をかけて殺菌したら準備完了です。
10粒ずつ、合計20粒蒔きました。
ねこチップはこちらで購入できます。
再検証3日後
3日ほどで複数発芽が確認できました。
経過はまた後日ご報告します。
さいごに
パキプスの実生は難しいですが、私の方法も参考にしつつチャレンジしてみてください。
今後、同じオペルクリカリアのデカリーやヒファエノイデスにも挑戦予定です。
参考になれば嬉しいです。
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